Mstudio
← ブログ一覧へ

ホームページの文字が見づらいと言われた、実際に5分でわかる判定表

著者: マサシ読了時間: 5分

こんにちは、マサシです。

「スマホで文字が見づらいと言われたら、相手のブラウザの設定の問題」という話を、よく見かけます。

たしかに、ブラウザ側の文字拡大機能で直る場合もあります。

ただ、原因の多くは数値で切り分けられます。

固定幅のデザインか、viewportの設定が足りないか。

このどちらかです。

お客さんのサイトを見返すたびに、この2つのどちらかに当たる例を何度も見てきました。

結論:見づらいという指摘は、まず2つの数値を見てから判断する

文字サイズを直すかどうかは、CSSの指定方法とviewportの設定を見れば決まります。

感覚で「小さい気がする」を直すのではなく、数値で判断するほうが早いです。

デザインの見た目を優先して文字サイズをpxで固定すると、スマホの画面幅に合わせて縮小表示されたときに、意図した大きさより小さく映ります。

viewportのメタタグが古い書き方のままだと、スマホ側がパソコン用の画面をそのまま縮小して表示してしまい、文字も画像もまとめて小さくなります。

どちらも、デザインの好みではなく、コードの書き方の問題です。

直す場所さえ分かれば、作業そのものは短時間で終わります。

判断が分かれるのはこの3点

見づらいという指摘を受けたとき、対応するかどうかはこの3点で分かれます。

  • 文字サイズをpx(固定値)で指定しているか、remや%(相対値)で指定しているか
  • viewportのメタタグが入っているか、入っていても古い設定のままか
  • 指摘してきた相手が、取引先やお客さんか、それとも社内か

1点目と2点目は、サイトのコードを開けばその場で分かります。

管理画面からでも、テーマの設定ファイルを見れば分かることが多いです。

3点目は、少し長い目で見る必要がある論点です。

3点目には、制度の動きも関係してきます。

2024年4月1日、改正障害者差別解消法が施行され、事業者による「合理的配慮の提供」が努力義務から法的義務になりました(内閣府 https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai_leaflet-r05.html)。

ウェブアクセシビリティそのものへの対応は、まだ義務ではありません。

ただ、総務省は2026年8月24日に「みんなの公共サイト運用ガイドライン改定に関する研究会」の第1回会合を開き、2027年3月を目途にガイドラインを改定する予定です(総務省 https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01ryutsu06_02000486.html)。

これに合わせて、JIS X 8341-3も2026年度中に改正される見通しです(総務省 https://www.soumu.go.jp/info-accessibility-portal/webaccessibility/guideline/)。

公的機関の基準が先に動くと、数年後には民間への期待値も上がります。

今の時点で中小企業のホームページが対応を強制されているわけではありません。

ただ、取引先が官公庁や大手企業の場合、発注の条件にアクセシビリティ対応が含まれる流れは、これから広がっていきます。

今すぐ全部に対応する必要はなくても、文字サイズとviewportの2点だけは、早めに数値で確認しておいたほうがいいです。

判定表

自分のサイトがどこに当たるか、次の表で確かめてください。

表の見方は簡単です。

左の列に当たる状態を探して、真ん中の判定を見て、右の列のとおりに動くだけです。

見づらいという指摘を判定表で振り分ける図

こうなっていたら判定次にやること
文字サイズをpxで固定指定している今すぐremや%に変えて、スマホ実機で確認する
viewportのメタタグが無い、または古い設定のままになっている今すぐwidth=device-width, initial-scale=1 を入れる
数値に問題は無く、1人から見づらいと言われただけ様子を見る2人目から同じ指摘が来たら対応する
社内向けの案内ページで、外部からの指摘が無い対象外今回は対応を見送る

例外:相手が取引先なら、様子を見ずにすぐ直す

上の表は、指摘が1人だけなら「様子を見る」でもいい、という前提で作っています。

ただ、その1人が取引先や発注元なら、話は変わります。

同じ指摘でも、相手との関係で対応の速さを変えたほうがいいです。

お客さんからの1件の指摘を後回しにして、同じ指摘が別の形でもう一度届くと、関係そのものに響きます。

迷ったときは、相手が仕事の発注に関わる人かどうかで決めてください。

やめた判断

以前は、「レスポンシブ対応済み」と書かれたテンプレートを使っていれば、文字サイズは大丈夫だと思っていました。

テンプレートの説明書きを信用して、実機での確認を省いていたのです。

パソコンの画面で見た目を整えて、スマホでは一度も自分の目で確認せずに公開していた時期もありました。

今はやめました。

公開前に、自分のスマホで文字サイズを確認する作業を加えています。

検証ツールの画面表示ではなく、普段使っている端末でそのまま開くことを決めています。

なにか引っかかっていることがあれば。

サイトまわりのことなら、だいたい答えられます。

ホームページの文字が見づらいと言われた、実際に5分でわかる判定表 | Mstudio