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【2025年最新版】WordPressセキュリティ対策10選|初心者でもできる実践方法

著者: 松田将志読了時間: 18
【2025年最新版】WordPressセキュリティ対策10選|初心者でもできる実践方法

「WordPressは世界で最も使われているCMS。だからこそ、攻撃対象になりやすいのも事実。」

「セキュリティをおろそかにすると、改ざんや個人情報流出につながる危険性が…」

この記事では、初心者でもすぐに実践できるセキュリティ対策をまとめました。

1. WordPressが狙われやすい理由

攻撃者にとってのメリット
  • 世界シェアが高い: 効率よく攻撃できる
  • 脆弱性の情報が豊富: 攻撃手法が確立されている
  • プラグインの多様性: セキュリティホールが生まれやすい
  • 初期設定の甘さ: デフォルト設定のまま使用する人が多い
被害の実例
  • サイト改ざん: 悪意のあるコードの埋め込み
  • 個人情報流出: 顧客データの盗取
  • SEOスパム: 検索順位の下落
  • サーバー負荷: 他サイトへの攻撃の踏み台

重要な事実

WordPressサイトの約40%が何らかのセキュリティ問題を抱えているという調査結果があります。 攻撃される前に予防することが最も重要です。

2. セキュリティ対策まとめ10選

基本の10選

以下の10の対策を実践することで、WordPressサイトのセキュリティを大幅に向上させることができます。 初心者でも今日から始められる内容を中心に解説します。

3. 管理画面のURL変更

デフォルトの/wp-adminは攻撃者にとって分かりやすいため、 カスタムURLに変更することで攻撃を回避できます。

プラグインを使用した方法(推奨)

WPS Hide Loginプラグインを使用する方法:

  • プラグインをインストール・有効化
  • 設定 → WPS Hide Login
  • 新しいログインURLを設定(例:/login
functions.phpで設定する方法

テーマのfunctions.phpに以下を追加:

functions.php設定例php
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効果

管理画面URLを変更することで、ブルートフォース攻撃を90%以上削減できます。 攻撃者がログインページを見つけられなくなるためです。

4. 強固なパスワード+2段階認証

強固なパスワードの条件
  • 12文字以上: 長さが重要
  • 大文字・小文字・数字・記号: 複雑性を高める
  • 辞書にない単語: 推測されにくい
  • 定期的な変更: 3ヶ月ごとに更新
2段階認証の設定
  • Google Authenticator: スマホアプリ
  • Authy: バックアップ機能付き
  • Wordfence 2FA: プラグイン内蔵
  • メール認証: シンプルな方法
2段階認証設定手順text
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パスワード管理のコツ

パスワードマネージャー(1Password、LastPassなど)を使用して、 強固で一意のパスワードを管理しましょう。覚える必要がなくなり、 セキュリティも向上します。

5. 定期的なアップデート(WP本体・テーマ・プラグイン)

セキュリティパッチは定期的にリリースされるため、 アップデートを怠ると既知の脆弱性を攻撃される可能性があります。

WordPress本体のアップデート

管理画面 → ダッシュボード → 更新で確認

  • 自動更新の有効化
  • メジャーアップデートは手動確認
  • バックアップ後に実行
テーマ・プラグインのアップデート

定期的に更新をチェック:

  • 使用中のテーマ・プラグインのみ
  • 不要なものは削除
  • 更新履歴を確認
自動更新の設定

wp-config.phpに以下を追加:

自動更新設定php
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アップデート前の注意点

必ずバックアップを取ってからアップデートを実行してください。 特にメジャーアップデートでは、テーマやプラグインとの互換性問題が発生する可能性があります。

6. 不要なテーマ・プラグインの削除

インストールされているが使用していないテーマやプラグインは、 セキュリティホールとなる可能性があります。

削除すべきもの
  • デフォルトテーマ: Twenty Twenty-Four以外のデフォルトテーマ
  • 未使用プラグイン: インストール後使用していないもの
  • 古いバージョン: 更新されていないプラグイン
  • テスト用ファイル: 開発時に作成したテストファイル
削除手順text
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定期的な見直し

月1回はインストール済みのテーマ・プラグインを見直し、 不要なものを削除する習慣をつけましょう。サーバーの容量も節約できます。

7. セキュリティ系プラグイン導入

専門的なセキュリティプラグインを使用することで、 自動的にセキュリティ対策を強化できます。

Wordfence Security
  • ファイアウォール: 悪意のあるリクエストをブロック
  • マルウェアスキャン: 定期的なセキュリティチェック
  • 2段階認証: ログインセキュリティ強化
  • ログイン監視: 不正アクセスの検知
All In One WP Security
  • ユーザーアカウント保護: アカウント関連のセキュリティ
  • ファイルシステム保護: ファイルアクセスの制限
  • データベースセキュリティ: DB接頭辞の変更
  • ブラックリスト機能: 悪意のあるIPのブロック

プラグイン選択のポイント

1つのセキュリティプラグインに絞ることをお勧めします。 複数のプラグインを同時に使用すると、競合やパフォーマンスの問題が発生する可能性があります。

8. ログイン試行回数制限

ブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)を防ぐため、 ログイン試行回数を制限します。

Limit Login Attempts Reloaded

人気のログイン制限プラグイン:

  • 試行回数: 4回
  • ロックアウト時間: 20分
  • IPアドレス単位で制限
Wordfenceでの設定

Wordfenceを使用している場合:

  • 設定 → ブルートフォース保護
  • ログイン試行回数: 5回
  • ロックアウト時間: 30分
手動設定(functions.php)
手動設定例php
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9. ファイル編集禁止設定

管理画面からのファイル編集を禁止することで、 攻撃者がコードを改ざんすることを防げます。

ファイル編集禁止設定php
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設定後の注意点

この設定を有効にすると、管理画面からファイルを編集できなくなります。 ファイルの編集が必要な場合は、FTPやSSHを使用してください。

10. データベース接頭辞の変更

デフォルトのwp_接頭辞は攻撃者にとって分かりやすいため、 カスタム接頭辞に変更することでセキュリティを向上させます。

重要

既存サイトでは実行しないでください。新規インストール時のみ推奨される設定です。 既存サイトで実行すると、データベースが破損する可能性があります。

データベース接頭辞設定php
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新規インストール時の設定

WordPressを新規インストールする際は、 インストール画面で「テーブル接頭辞」をカスタム値に変更してください。 デフォルトのwp_は避けましょう。

11. バックアップの自動化

セキュリティ対策の最後の砦はバックアップです。 万が一の攻撃を受けた場合でも、迅速に復旧できます。

推奨バックアッププラグイン
  • UpdraftPlus: 無料版でも十分な機能
  • BackWPup: 多様な保存先に対応
  • Duplicator: サイト移行にも対応
  • Jetpack Backup: 自動化が簡単
バックアップの頻度
  • データベース: 毎日
  • ファイル: 週1回
  • 完全バックアップ: 月1回
  • 更新前: 必ず手動バックアップ

バックアップのベストプラクティス

3-2-1ルールを適用しましょう: 3つのコピー、2つの異なるメディア、1つはオフサイト保存。 クラウドストレージ(Google Drive、Dropbox)への自動アップロードも設定してください。

12. SSL(HTTPS)化

SSL証明書を使用してHTTPS化することで、 データの暗号化とSEO効果を得られます。

Let's Encryptでの無料SSL

多くのレンタルサーバーで無料提供:

  • さくらインターネット
  • エックスサーバー
  • ロリポップ
  • お名前.com
WordPressでの設定

wp-config.phpに以下を追加:

SSL設定例php
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Really Simple SSLプラグイン

自動でHTTPS化を設定:

  • プラグインをインストール・有効化
  • 設定画面で「Go ahead, activate SSL!」をクリック
  • 自動でHTTP→HTTPSリダイレクト設定

13. VPSや専用サーバーならではの追加対策

共有サーバーでは設定できない、サーバーレベルのセキュリティ対策を紹介します。

14. ファイアウォール設定

サーバーレベルでファイアウォールを設定し、 不要なポートへのアクセスをブロックします。

UFW設定例bash
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設定時の注意点

SSHポート(22)をブロックしないよう注意してください。 設定ミスでサーバーにアクセスできなくなる可能性があります。 設定前は必ず別のSSHセッションを開いておきましょう。

15. SSH接続の強化

SSH接続のセキュリティを強化し、 不正アクセスを防ぎます。

rootログインの無効化
SSH設定例text
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SSH鍵認証の設定

公開鍵認証の設定:

SSH鍵設定bash
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SSHポートの変更

デフォルトポート(22)を変更:

SSHポート変更text
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16. Fail2Ban での不正アクセス対策

Fail2Banを使用して、不正なアクセス試行を自動的にブロックします。

Fail2Ban設定例bash
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Fail2Banの効果

Fail2Banを設定することで、ブルートフォース攻撃を自動的に検知・ブロックできます。 ログファイルを監視し、異常なアクセスパターンを検出したIPアドレスを自動的にブロックします。

18. まとめ

セキュリティ対策の重要性

「基本の10選+サーバー側の対策」がベスト

「攻撃される前に予防する」意識を持つことが大切

実践すべき対策の優先順位
  1. 強固なパスワード+2段階認証(最重要)
  2. 定期的なアップデート
  3. セキュリティプラグインの導入
  4. バックアップの自動化
  5. SSL(HTTPS)化
  6. 管理画面URLの変更
  7. 不要なテーマ・プラグインの削除
  8. ログイン試行回数制限
  9. ファイル編集禁止設定
  10. データベース接頭辞の変更(新規サイトのみ)
継続的なセキュリティ管理
  • 月1回: プラグイン・テーマの見直し
  • 週1回: セキュリティログの確認
  • 日1回: バックアップの確認
  • 随時: セキュリティ情報の収集

この記事が、WordPressサイトのセキュリティ強化に役立てば幸いです。 セキュリティ対策で困ったことがあれば、お気軽にお問い合わせください。

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セキュリティ対策と合わせて、PHPアップデートVPS移行も検討してみてください。 総合的なセキュリティ強化が可能になります。

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