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WordPress独自テーマ開発で陥りがちなSEO落とし穴10選と回避策

著者: Masashi読了時間: 18
WordPress独自テーマ開発で陥りがちなSEO落とし穴10選と回避策

はじめに

WordPress独自テーマ開発の導入イメージ

WordPressは世界中のWebサイトの約40%を支えるCMSとして広く普及していますが、独自テーマを開発する際には、SEOの観点から見落としがちな重要なポイントがあります。市販のテーマやフリーテーマには最初からSEO対策が施されていることが多いですが、独自テーマを開発する場合は、すべてを自分で実装する必要があります。

本記事では、WordPress独自テーマ開発において陥りがちなSEOの落とし穴10選と、それらを回避するための具体的な対策を解説します。これらの知識を身につけることで、検索エンジンに評価される高品質なテーマを開発できるようになるでしょう。

1. 不適切なヘッダータグの使用

落とし穴

不適切なヘッダータグの使用は、SEOに悪影響を与えるだけでなく、アクセシビリティの面でも問題を引き起こします。

  • 1ページに複数のh1タグが存在
  • ヘッダータグの階層が適切でない(h1の後にh3など)
  • 共通部分(サイドバー/フッター)にh1タグの使用

これらの問題は、検索エンジンがページの構造を理解する妨げとなり、SEO評価を下げる原因になります。

回避策

見出しタグの条件分岐例php
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  • 1ページに1つのh1タグのみ
  • 見出しは階層構造(h1→h2→h3)を維持
  • テンプレートの共通部分にh1を置かない

2. 遅いページ読み込み速度

WordPress Core Web Vitals

落とし穴

ページの読み込み速度はSEOの重要な要素であり、Googleのコアウェブバイタルの一部です。独自テーマ開発では以下の問題が発生しがちです:

  • 最適化されていないJavaScript/CSS
  • 大きな画像ファイル
  • 不要なプラグインの実装
  • データベースクエリの最適化不足

回避策

アセット最適化の例php
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  • CSS/JSの最小化と結合
  • 画像の最適化(WebP/適切なサイズ)
  • 遅延読み込み(Lazy Loading)
  • クリティカルCSSとブラウザキャッシュ

3. モバイル対応の欠如

落とし穴

Googleはモバイルファーストインデックスを採用しており、モバイル対応が不十分なサイトはSEO評価が低下します。独自テーマ開発では以下の問題が発生しがちです:

  • レスポンシブデザインになっていない
  • モバイル表示でのユーザビリティが考慮されていない
  • タッチ操作に最適化されていない
  • ビューポートの設定が不適切

回避策

モバイル対応の基本html
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  • メタビューポートタグの適切な設定
  • メディアクエリを使用したレスポンシブデザインの実装
  • タッチターゲットの適切なサイズ設定(最低44×44ピクセル)
  • モバイルでのテスト検証の徹底

4. 構造化データの欠如

回避策

構造化データ(JSON-LD)の例php
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  • JSON-LD形式で実装
  • コンテンツタイプ別に適切なスキーマ
  • パンくずの構造化データ
  • 検証ツールで確認

5. canonicalタグの不適切な設定

落とし穴

canonicalタグは、重複コンテンツの問題を解決するために重要です。独自テーマ開発では以下の問題が発生しがちです:

  • canonicalタグが設定されていない
  • 誤ったURLがcanonicalとして設定されている
  • アーカイブページやページネーションでのcanonical設定が不適切

回避策

canonical タグの例php
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  • すべてのページに適切なcanonicalタグを設定
  • ページネーションがある場合は、最初のページをcanonicalとして設定
  • WWWとnon-WWW、HTTPとHTTPSの統一

6. メタデータの最適化不足

落とし穴

タイトルタグやメタディスクリプションは、検索結果での表示に直接影響します。独自テーマ開発では以下の問題が発生しがちです:

  • タイトルタグが長すぎる、または短すぎる
  • メタディスクリプションが設定されていない
  • キーワードの詰め込みすぎ
  • 各ページに固有のメタデータが設定されていない

回避策

メタデータ最適化の例php
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  • タイトルタグは50〜60文字以内に収める
  • メタディスクリプションは150〜160文字以内に収める
  • 各ページに固有のメタデータを設定
  • キーワードは自然に含める

7. URLの最適化不足

URLの最適化不足

落とし穴

URLの構造はSEOに大きな影響を与えます。独自テーマ開発では以下の問題が発生しがちです:

  • 複雑すぎるURL構造
  • URLにIDや意味のないパラメータが含まれている
  • 日本語などの非ASCII文字がURLに含まれている
  • URLの一貫性がない

回避策

パーマリンク構造の例php
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  • シンプルで意味のあるURL構造を採用
  • カテゴリやタグを含めたURLの設計
  • 日本語などの非ASCII文字はURLから除外
  • 301リダイレクトを使用して古いURLを新しいURLにリダイレクト

8. 画像の最適化不足

落とし穴

画像はページの読み込み速度に大きな影響を与え、また画像検索からのトラフィックも重要です。独自テーマ開発では以下の問題が発生しがちです:

  • alt属性が設定されていない
  • 画像サイズが最適化されていない
  • 画像のファイル名が意味のないものになっている
  • 画像の遅延読み込みが実装されていない

回避策

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  • すべての画像にalt属性を設定
  • 画像を適切なサイズに最適化
  • WebPなどの最新フォーマットを使用
  • 画像の遅延読み込みを実装

10. JavaScriptへの過度の依存

落とし穴

JavaScriptは動的なコンテンツを提供するのに役立ちますが、SEOの観点からは注意が必要です。独自テーマ開発では以下の問題が発生しがちです:

  • 重要なコンテンツがJavaScriptに依存している
  • クローラーがJavaScriptを実行できない場合の対策がない
  • JavaScriptの読み込みが遅い
  • 非同期読み込みが実装されていない

回避策

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  • プログレッシブエンハンスメントの採用
  • 重要なコンテンツはHTMLで提供
  • JavaScriptの非同期読み込み
  • サーバーサイドレンダリングの検討

まとめ

WordPress独自テーマ開発では、SEOの観点から見落としがちな多くのポイントがあります。本記事で紹介した10の落とし穴を理解し、適切な対策を講じることで、検索エンジンに評価される高品質なテーマを開発することができます。
特に重要なのは以下のポイントです:
  • 適切なヘッダータグ
  • 表示速度最適化
  • モバイル対応
  • 構造化データ
  • canonicalの適切な設定
これらの対策を実装することで、独自テーマの開発でもSEOの落とし穴を回避し、検索エンジンからの評価を高めることができるでしょう。
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