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プラグイン選定は減点方式が正解

著者: マサシ読了時間: 8

プラグイン選びは「足す」より「減らす」が正解!

こんにちは、マサシです😊

WordPressのプラグイン、
「これも便利そう!」「あれも入れたほうが安心かも!」
……気づいたら10個、20個になっていませんか?

実は、それが落とし穴。
プラグインは足すほど便利に見えて、実際は足すほど重く・壊れやすく・管理が難しくなるんです。

結論から言えば、プラグイン選びは「減点方式」=減らす判断が正解です。
この記事では、初心者でも理解しやすいように、
「なぜ減らすべきか」「どうやって見極めるか」「どれだけ残せばいいか」まで、やさしく解説します。

プラグインは増やすほど遅くなる仕組み

まずは基本から。
WordPressのプラグインは「便利機能を後から足せる魔法のツール」ですが、
裏では読み込むコードや通信の量がどんどん増える仕組みになっています。

たとえば:

  • 1つのプラグインで、10本以上のJavaScriptやCSSを読み込むこともある。
  • 似た機能を持つプラグイン同士で競合することもある。
  • 更新が止まると、セキュリティの穴になる。

つまり、「たくさん入れるほど遅く・不安定になる」んです。
この構造を知っておくだけで、もうやたらと足すことはなくなります。

減点方式で考える(初心者でもできる判断法)

プラグイン選びを上手にするコツは、「何を入れるか」ではなく「何を外すか」を考えること。

次のチェック項目を順に見ていけば、初心者でも自然と減らす判断ができます

チェック項目意味減点ポイント
役割重複同じ機能のプラグインを入れていない?似たものがあればどちらか削除
更新状況半年以上更新されていない?止まってたら危険サイン
依存関係特定のテーマや外部JSに依存していない?依存が強いと壊れやすい
軽さJS/CSSを全ページで読み込んでいない?ページ限定できないなら重い
セキュリティ不要な権限を要求していない?管理者権限を広く取るものは危険
削除後消したあとデータが残らない?残骸(DBや設定ファイル)があると再利用時に不具合
コスト有料更新やライセンス切れの心配は?継続費が負担なら無理せず代替案を

どれか1つでも引っかかったら見送りでOK。
残ったものが、あなたのWordPressに本当に必要なプラグインです。

減点シート(スプレッドシート活用)

表にして管理すると、後から見返すのも簡単です。

候補名 / 役割 / 最終更新 / 依存 / 軽さ / 権限 / データ残骸 / コスト / 採用判断(○△×) / メモ

例:

候補役割更新依存軽さ残骸判定
EWWW Image Optimizer画像最適化なしなし採用
All in One SEOSEO設定中程度×残る不採用
WP Rocketキャッシュなしなし採用

プラグイン導入前の「5ステップ」

(1) 目的を書く:「何のために入れるのか?」を一文で書く
 例:「画像を自動で軽くしたい」

(2) 候補を3つ以内に絞る
 似たものを並べると混乱します。

(3) テスト環境(ステージング)で試す
 本番サイトでいきなり有効化しない!

(4) 設定内容をメモしておく
 設定を記録しておくと、再現や修復がスムーズです。

(5) 問題なければ本番へ反映
 反映後は、数日間ログと速度をチェック。

この流れを型にしておくと、どんなサイトでも壊さず進められます。

よくあるジャンル別の選び方

画像を軽くしたいとき

  • できればCDNで処理。(例:Cloudflare Images, BunnyCDN)
  • プラグインを使うなら1つだけ。EWWWやShortPixelが定番。
  • 効果を上げるコツ:画像サイズを固定(例:1200px横幅で統一)

フォームを作りたいとき

  • Contact Form 7は便利だけど重くなりがち。
  • 軽量化したいなら外部サービス(Googleフォーム、Formrunなど)もおすすめ。
  • デザインより届くことを最優先に。

サイトを速くしたいとき

  • キャッシュ系は1つだけ!(WP Rocket / LiteSpeed Cacheなど)
  • 2つ以上は競合します。
  • 設定時は「静的ファイル長期 / HTML短期」の考え方で。

セキュリティを強化したいとき

  • サーバーのWAFやログイン制限でほとんど対策できます。
  • なんでも守る系プラグインは重く、通知地獄になりがち。
  • 定期的な更新+バックアップ+権限見直しが最強の防御です。

多言語化したいとき

  • WPMLなどは強力ですが、サイトが重くなります。
  • 規模が小さいなら、言語別サイトを分けた方が軽いことも。
  • まず「どの言語まで本当に必要か」を決めましょう。

「置き換えられるか?」を常に考える

実は、プラグインを使わなくても済む場面が多いんです。

方法
テーマ機能最近のテーマはSEO・OGP対応済みのものが多い
functions.php絵文字無効化、メタ整理などは数行のコードでOK
外部サービスフォームやチャット、解析はSaaSで代用可能
JSスニペット小さな動きなら軽量スクリプトで十分
ヘッドレス構成WPで管理、配信はNext.jsなどに任せる

「プラグイン以外の選択肢はあるか?」と一度考えるだけで、ぐっとサイトが安定します。

「少ないほど速くなる」目安

初心者のうちは、3〜5本以内に抑えるのがベストです。

役割目安
キャッシュ・速度改善1
画像最適化1
フォーム0〜1
SEO/OGP0〜1
セキュリティ0〜1

この範囲で十分実務レベル
むしろ5本を超えると、管理が一気に難しくなります。

よくあるトラブルと回避策

トラブル原因対策
サイトが突然真っ白に競合・更新ミス最近追加/更新したプラグインを停止
ページが遅くなったJS/CSSの多重読込不要な機能をオフに、遅延読み込みに
OGPが重複テーマとSEOプラグインの両方で出力どちらか片方に統一
データが残るアンインストール時の残骸削除前に設定を確認、DBも整理
有料プラン切れ更新日管理不足契約台帳を作って記録

導入後の運用ルーチン(週1〜月1でOK)

  • 更新チェック(WP/テーマ/プラグイン)
  • バックアップ(できれば自動+手動)
  • ログ監視(エラーが増えてないか)
  • 速度確認(PageSpeedで簡単に)
  • 使ってないプラグインを削除

運用を回すと、自然と不要なプラグインは減っていきます。
最初は整理、次第に育てるが理想の流れです。

実例:3つのサイトタイプ別最小構成

① コーポレートサイト(静的中心)

  • 画像最適化:EWWW or CDN
  • キャッシュ:LiteSpeed Cache
  • フォーム:外部SaaSで十分
    → プラグイン数:2〜3個

② ブログ/メディアサイト(記事中心)

  • 画像最適化+キャッシュ
  • SEOはテーマで統合
  • フォームは外部サービス
    → プラグイン数:3〜4個

③ LP(ランディングページ/広告運用)

  • 計測タグだけを最低限に
  • 外部でABテストを実施
    → プラグイン数:1〜2個

これで十分速く、安全に動作します。

まとめ:増やさない勇気がサイトを守る

プラグイン選びの基本は、足す前に減らす

(1) 役割が重なってないか
(2) 更新が止まってないか
(3) 速度を落としていないか
(4) 消しても残骸が残らないか

この4つを意識するだけで、WordPressはびっくりするほど安定します。

そして最も大事なのは「運用を続けること」。
更新・バックアップ・削除、この3つを習慣にすれば、
あなたのサイトは速くて壊れにくいWordPressになります。

最後にひとこと

プラグインは便利さより安定を選ぶ。
少ないほど、あなたのサイトは強くなる。

焦らず、少しずつ整えていきましょう😊


この記事は2025年10月時点の一般的な運用方針です。
サーバー環境やテーマ構造によって最適解は異なるため、
本番前には必ずステージング環境でテストするようにしましょう。

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