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プラグイン選びは「足す」より「減らす」が正解!
こんにちは、マサシです😊
WordPressのプラグイン、
「これも便利そう!」「あれも入れたほうが安心かも!」
……気づいたら10個、20個になっていませんか?
実は、それが落とし穴。
プラグインは足すほど便利に見えて、実際は足すほど重く・壊れやすく・管理が難しくなるんです。
結論から言えば、プラグイン選びは「減点方式」=減らす判断が正解です。
この記事では、初心者でも理解しやすいように、
「なぜ減らすべきか」「どうやって見極めるか」「どれだけ残せばいいか」まで、やさしく解説します。
プラグインは増やすほど遅くなる仕組み
まずは基本から。
WordPressのプラグインは「便利機能を後から足せる魔法のツール」ですが、
裏では読み込むコードや通信の量がどんどん増える仕組みになっています。
たとえば:
- 1つのプラグインで、10本以上のJavaScriptやCSSを読み込むこともある。
- 似た機能を持つプラグイン同士で競合することもある。
- 更新が止まると、セキュリティの穴になる。
つまり、「たくさん入れるほど遅く・不安定になる」んです。
この構造を知っておくだけで、もうやたらと足すことはなくなります。
減点方式で考える(初心者でもできる判断法)
プラグイン選びを上手にするコツは、「何を入れるか」ではなく「何を外すか」を考えること。
次のチェック項目を順に見ていけば、初心者でも自然と減らす判断ができます
チェック項目 | 意味 | 減点ポイント |
---|---|---|
役割重複 | 同じ機能のプラグインを入れていない? | 似たものがあればどちらか削除 |
更新状況 | 半年以上更新されていない? | 止まってたら危険サイン |
依存関係 | 特定のテーマや外部JSに依存していない? | 依存が強いと壊れやすい |
軽さ | JS/CSSを全ページで読み込んでいない? | ページ限定できないなら重い |
セキュリティ | 不要な権限を要求していない? | 管理者権限を広く取るものは危険 |
削除後 | 消したあとデータが残らない? | 残骸(DBや設定ファイル)があると再利用時に不具合 |
コスト | 有料更新やライセンス切れの心配は? | 継続費が負担なら無理せず代替案を |
どれか1つでも引っかかったら見送りでOK。
残ったものが、あなたのWordPressに本当に必要なプラグインです。
減点シート(スプレッドシート活用)
表にして管理すると、後から見返すのも簡単です。
候補名 / 役割 / 最終更新 / 依存 / 軽さ / 権限 / データ残骸 / コスト / 採用判断(○△×) / メモ
例:
候補 | 役割 | 更新 | 依存 | 軽さ | 残骸 | 判定 |
---|---|---|---|---|---|---|
EWWW Image Optimizer | 画像最適化 | ◯ | なし | △ | なし | 採用 |
All in One SEO | SEO設定 | ◯ | 中程度 | × | 残る | 不採用 |
WP Rocket | キャッシュ | ◯ | なし | ◯ | なし | 採用 |
プラグイン導入前の「5ステップ」
(1) 目的を書く:「何のために入れるのか?」を一文で書く
例:「画像を自動で軽くしたい」
(2) 候補を3つ以内に絞る
似たものを並べると混乱します。
(3) テスト環境(ステージング)で試す
本番サイトでいきなり有効化しない!
(4) 設定内容をメモしておく
設定を記録しておくと、再現や修復がスムーズです。
(5) 問題なければ本番へ反映
反映後は、数日間ログと速度をチェック。
この流れを型にしておくと、どんなサイトでも壊さず進められます。
よくあるジャンル別の選び方
画像を軽くしたいとき
- できればCDNで処理。(例:Cloudflare Images, BunnyCDN)
- プラグインを使うなら1つだけ。EWWWやShortPixelが定番。
- 効果を上げるコツ:画像サイズを固定(例:1200px横幅で統一)
フォームを作りたいとき
- Contact Form 7は便利だけど重くなりがち。
- 軽量化したいなら外部サービス(Googleフォーム、Formrunなど)もおすすめ。
- デザインより届くことを最優先に。
サイトを速くしたいとき
- キャッシュ系は1つだけ!(WP Rocket / LiteSpeed Cacheなど)
- 2つ以上は競合します。
- 設定時は「静的ファイル長期 / HTML短期」の考え方で。
セキュリティを強化したいとき
- サーバーのWAFやログイン制限でほとんど対策できます。
- なんでも守る系プラグインは重く、通知地獄になりがち。
- 定期的な更新+バックアップ+権限見直しが最強の防御です。
多言語化したいとき
- WPMLなどは強力ですが、サイトが重くなります。
- 規模が小さいなら、言語別サイトを分けた方が軽いことも。
- まず「どの言語まで本当に必要か」を決めましょう。
「置き換えられるか?」を常に考える
実は、プラグインを使わなくても済む場面が多いんです。
方法 | 例 |
---|---|
テーマ機能 | 最近のテーマはSEO・OGP対応済みのものが多い |
functions.php | 絵文字無効化、メタ整理などは数行のコードでOK |
外部サービス | フォームやチャット、解析はSaaSで代用可能 |
JSスニペット | 小さな動きなら軽量スクリプトで十分 |
ヘッドレス構成 | WPで管理、配信はNext.jsなどに任せる |
「プラグイン以外の選択肢はあるか?」と一度考えるだけで、ぐっとサイトが安定します。
「少ないほど速くなる」目安
初心者のうちは、3〜5本以内に抑えるのがベストです。
役割 | 目安 |
---|---|
キャッシュ・速度改善 | 1 |
画像最適化 | 1 |
フォーム | 0〜1 |
SEO/OGP | 0〜1 |
セキュリティ | 0〜1 |
この範囲で十分実務レベル。
むしろ5本を超えると、管理が一気に難しくなります。
よくあるトラブルと回避策
トラブル | 原因 | 対策 |
---|---|---|
サイトが突然真っ白に | 競合・更新ミス | 最近追加/更新したプラグインを停止 |
ページが遅くなった | JS/CSSの多重読込 | 不要な機能をオフに、遅延読み込みに |
OGPが重複 | テーマとSEOプラグインの両方で出力 | どちらか片方に統一 |
データが残る | アンインストール時の残骸 | 削除前に設定を確認、DBも整理 |
有料プラン切れ | 更新日管理不足 | 契約台帳を作って記録 |
導入後の運用ルーチン(週1〜月1でOK)
- 更新チェック(WP/テーマ/プラグイン)
- バックアップ(できれば自動+手動)
- ログ監視(エラーが増えてないか)
- 速度確認(PageSpeedで簡単に)
- 使ってないプラグインを削除
運用を回すと、自然と不要なプラグインは減っていきます。
最初は整理、次第に育てるが理想の流れです。
実例:3つのサイトタイプ別最小構成
① コーポレートサイト(静的中心)
- 画像最適化:EWWW or CDN
- キャッシュ:LiteSpeed Cache
- フォーム:外部SaaSで十分
→ プラグイン数:2〜3個
② ブログ/メディアサイト(記事中心)
- 画像最適化+キャッシュ
- SEOはテーマで統合
- フォームは外部サービス
→ プラグイン数:3〜4個
③ LP(ランディングページ/広告運用)
- 計測タグだけを最低限に
- 外部でABテストを実施
→ プラグイン数:1〜2個
これで十分速く、安全に動作します。
まとめ:増やさない勇気がサイトを守る
プラグイン選びの基本は、足す前に減らす。
(1) 役割が重なってないか
(2) 更新が止まってないか
(3) 速度を落としていないか
(4) 消しても残骸が残らないか
この4つを意識するだけで、WordPressはびっくりするほど安定します。
そして最も大事なのは「運用を続けること」。
更新・バックアップ・削除、この3つを習慣にすれば、
あなたのサイトは速くて壊れにくいWordPressになります。
最後にひとこと
プラグインは便利さより安定を選ぶ。
少ないほど、あなたのサイトは強くなる。
焦らず、少しずつ整えていきましょう😊
この記事は2025年10月時点の一般的な運用方針です。
サーバー環境やテーマ構造によって最適解は異なるため、
本番前には必ずステージング環境でテストするようにしましょう。