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こんにちは、マサシです😊
「サイトを作るならWordPressがいいの?」
「でも、最近はNext.jsとかWixとか、いろんなのがあって分からない…」
この悩み、本当によくわかります。 そして、正直に言うと「人によって答えが違う」んです。
僕自身、これまで飲食店、建設会社、個人サロン、オンラインショップなど
いろんな業種のサイトを作ってきましたが、
どんな人が運用するかで正解が変わることを痛感しました。
今回は、これからWebサイトを作ろうと思っている方に向けて、
できるだけ専門用語を使わず、判断できる知識をやさしく整理していきます。
そもそもWordPressってどんな仕組み?
WordPress(ワードプレス)は、世界で最も使われているサイト管理システム(CMS)です。
ブログのように記事を書いたり、ページを増やしたりするのが簡単で、
「コードが分からなくても更新できる」ことが最大の特徴です。
中身をざっくり説明すると
- テーマ:サイトの見た目を決める服のようなもの
- プラグイン:必要な機能を後から追加できるアプリのようなもの
- データベース:投稿や画像、設定などを保存する箱
この3つが組み合わさって動いています。
たとえば、ブログ記事を投稿すると、
データベースに内容が保存されて、テーマがそれを表示してくれる――そんな感じです。
WordPressの魅力は柔軟さ。
企業サイト・採用サイト・メディア・EC(ネットショップ)まで、
構成次第でなんでも作れる万能選手です。
ただし、柔軟=難しくなるリスクもあるということ。
そこをこれから整理していきましょう。
まず結論:WordPressが合うかどうかは4つの軸で決まる
1️⃣ サイトの目的
2️⃣ 運用体制(誰が触るか)
3️⃣ 速度とセキュリティへのこだわり
4️⃣ 将来の拡張性
この4つを最初に考えておくと、あとで後悔しません。
① サイトの目的
まず、作りたいサイトの「ゴール」を考えてみましょう。
サイトの目的 | 向いている構成 |
---|---|
定期的に記事やお知らせを発信したい | WordPress |
数ページだけの会社紹介サイトやLP | 静的サイト(Next.jsやHTMLなど) |
会員制ページやログインが必要なアプリ型サイト | フレームワーク(Next.jsなど) |
WordPressは「更新が前提」のサイトに向いています。
たとえばブログ・お知らせ・実績紹介・採用情報など。
自分たちで情報を動かしたいときに強いです。
逆に「1ページで完結するLP(ランディングページ)」や
「とにかく速くて壊れないサイト」が欲しい場合、
WordPressはちょっと重装備すぎます。
② 運用体制(誰が触る?)
WordPressの管理画面は、メールを書くような感覚で投稿できるのが魅力。
社内スタッフが直接更新したい場合は、この点が非常に便利です。
でも、便利=放置してもOKではありません。
プラグインやテーマは定期的に更新しないと古くなり、
サイトが壊れたり、セキュリティリスクが高まります。
もし「運用担当がいない」「年に数回しか触らない」なら、
WordPressを使わずに静的サイト(Next.jsやHTML)の方が安全です。
静的サイトは保存したまま動かない完成品なので、
放置しても基本的に壊れません。
③ 速度とセキュリティのバランス
最近はGoogleの評価基準にも「サイト速度」が重視されています。
(これをCore Web Vitalsといいますが、覚えなくてOKです!)
WordPressは多機能な分、遅くなりやすい傾向があります。
でも、画像圧縮やキャッシュ設定をしっかりすれば、
十分に速く、安全に運用できます。
一方で、Next.jsやAstroなどの静的生成型(SSG)は、
あらかじめHTMLを作って配信するので、爆速。
さらにサーバーにPHPなどの処理が不要なので、攻撃リスクも下がります。
④ 拡張性(未来の伸びしろ)
WordPressの魅力は、後から何でも足せること。
「ギャラリーを増やしたい」「予約機能を付けたい」など、
プラグインで簡単に追加できます。
ただし、便利なプラグイン=依存リスクでもあります。
更新が止まったり、他と干渉したりすることも。
最初は必要最小限が鉄則です。
一方、Next.jsなどのフレームワークは、
プラグインではなく「開発」で機能を増やします。
コードが書ける人がいれば、
より柔軟に・安全にカスタマイズできる世界です。
ケース別のリアルな選び方
ケースA:ブログ・お知らせ中心のサイト
→ WordPressが最強。
投稿、タグ管理、SEO設定などがワンクリックで完結します。
実際、僕が作った飲食店サイトでは、
スタッフがスマホからそのまま「今日のおすすめ」を投稿できるようにして、
月間アクセスが3倍になりました。
ケースB:LP(ランディングページ)+広告運用
→ 静的サイト(Next.jsやHTML)がおすすめ。
WordPressよりも表示が速く、ABテストにも向いています。
サーバー負荷も少なく、管理コストも抑えられます。
ケースC:採用サイト
→ WordPress(カスタム投稿+ACF)
求人一覧や社員紹介、FAQなど“構造化された情報”を管理するのに最適です。
実際の現場では「担当者が自分で求人を追加できる」環境を作ると長く使われます。
ケースD:Webメディア・ニュースサイト
→ ヘッドレス構成(WordPress+Next.js)
記事はWordPressで管理し、配信はNext.jsが担当する構成。
見た目は速く、編集も快適。大規模サイトで多く採用されています。
ケースE:会員制アプリや管理画面付きのWebサービス
→ Next.jsやNuxtなどのフレームワーク構成。
WordPressはあくまで“記事やページを管理するCMS”なので、
ログイン管理や会員権限には不向き。
初心者がやりがちな失敗例
- テーマを入れすぎる(デザイン迷子になる)
- プラグインを20個以上入れて重くなる
- セキュリティ更新を怠ってサイトが落ちる
- 誰も更新せず放置されるWordPress
この4つ、実は全部現場でよく見ます。
だからこそ、最小構成+運用ルールを最初に決めることが大切です。
WordPressを選ぶならこう始めよう
軽量テーマ(CocoonやBlockbaseなど)+子テーマで調整
プラグインは「役割が被らない」ように3〜5個程度に絞る
定期的なバックアップと更新チェックを週1で
ログインパスワードを共有せず、権限を分ける
画像はWebPで圧縮、サイズは1200px以内
この5つを守るだけで、トラブルの8割は防げます。
WordPressを選ばない方がいい場合
- 更新担当がいない
- 表示速度が命(広告・SEO特化)
- セキュリティを自分で見たくない
この場合、静的サイト+外部フォーム(例:FormrunやGoogleフォーム)が最強。
1年放置しても問題なく動きます。
実体験から感じたこと
僕がWordPressを初めて触ったのは10年以上前。
そのころは「とりあえずWPで全部作る」が当たり前でした。
でも、今は違います。
WordPressは「続けて発信したい人」のためのツール。
Next.jsやAstroは「軽くて壊れないものを作りたい人」のためのツール。
どちらが上ではなく、使う人のスタイルなんですよね。
最後に:これから始める人へ
迷ったら、まずは自分が続けられる方法を選んでください。
更新が好きならWordPress。
触るのが怖いなら静的サイト。
完璧じゃなくて大丈夫です。
大事なのは、作って終わりではなく育てること。
僕も最初のサイトはうまくいきませんでした。
でも、何度も作っているうちに「続けやすい仕組み」を理解できました。
あなたのサイトも、きっとそうやって育っていきます😊
※この記事は2025年10月時点の実務経験に基づいてまとめています。
WordPressやNext.jsは日々進化しています。
必ず公式ドキュメントをチェックしながら、自分のペースで進めてみてくださいね。